今までTrac関係で作ったものの関係をまとめる。
勉強会の発表資料は分かりにくかったのと,Trac関係に一区切りをつけたいなということで,最近は仕事でTrac使うことがないので,テストとかほとんどできてなくて,すべて中途半端ですが、私がやってきたこと(ProjectのVBAは後で登録します)をまとめておきます.
今まで,Tracの問題としてあげられてきた内容をまとめると.
- プロジェクトの親子関係がない
- チケットの粒度が違うものをどうするか
- 項目(カスタムフィールド)が大きく違うものを同じプロジェクトで扱うこと
- 複数のプロジェクトに分割したときの登録,確認,出力方法
- コミットメッセージが一つのプロジェクトにしかつけられないため分割できない
これらを解決するために,私が作ってきたものがどこにからんでくるかということを,次の図にしました.この図ならなんとかわかってもらえるのではないかと
1. InterTracCommitPatch
コミットメッセージを,同じサーバ上の隣のプロジェクトにつけることを可能にします.これにより,今までは,要件定義,工程,実作業,障害などは,同じリポジトリを使う必要があため,どれだけ扱う項目(カスタムフィールド)が違っていたとしても,同じプロジェクトで扱うしか方法がありませんでした.これがあれば,リポジトリの縛りから解放され,プロジェクトを自由に分割することができます.
2. TracDepenecencyPlugin
同じサーバのTracプロジェクト間でチケットの親子関係と,依存関係を扱えるように拡張し,Tracのプロジェクトを分割することが容易になります.カスタムフィールドの入力のところのチェックがまだ追加できてないので,先行チケットを複数指定するときはカンマで区切り,スペースを追加しないとだめなはず.
3. レポート,クエリのHTA
複数のプロジェクトの状況を確認するには,いろいろやらなければならないことが多かったため,これを使用することで,一つのクエリ,レポートの状況を一目で確認できるようにします.いまはTraM(まだ確認してません)があるので必要ないのでしょうか.このHTAは,環境によるのだと思いますが,接続できない未解決の問題があるようです.
4. チケット登録/編集用Excel VBA
XML-RPC経由でチケットの登録と編集を行います.単純に複数のシートに書き込めるようにしただけですが,あれば結構便利です.
5. MS-Project - Trac 連携VBA InterTrac対応版(未公開)
このVBAは,2.のプラグインの情報を元に,ガントチャートが作成でき,先行タスクのところにカッコつきで指定した,四つの依存関係(SS,FS,SF,FF))に対応もしています.作ったものの,仕事で使う機会がなく,デバッグできてないので,公開してません.どの範囲の親子や依存関係を取ってくるかは情報の取得時に設定するため,開発者個人のプロジェクトやレビュープロジェクトを含め内容にすることができます.(MasterTicketsのように,双方向のリンクをDBに保存してないのはそういう理由だったんですが,今となってはあってもよかったのかなぁと思ってます.)
最近出てきたTraMとか含めると,いろいろなところで出ていたTracの問題や,RedMineより劣る点って,解決すると思うんですがどうでしょうか.
| 固定リンク
「Trac」カテゴリの記事
- Dockerでkanon(Trac)を動かしてみた2 - イメージの作成(2017.08.27)
- Dockerでkanon(Trac)を動かしてみた(2017.08.27)
- TracLightningにコバンザメしてKanonと同様にPluginをインストールする(2014.04.13)
- kanonをTrac1.0.1+MySQL対応に変更してみた(2013.11.24)
- kanonをTrac1.0.1対応に変更してみた(2013.11.11)
「VBA」カテゴリの記事
- メールで受け取ったファイルをSVNに登録する(2012.01.22)
- VBAでXMLRPCを汎用的に修正してTrac連携をそれに合わせて修正した(2011.10.24)
- Excelの(名前の管理のところの)名前の範囲の編集と,名前の範囲の値から複数選択するフォームとマクロ(2011.06.12)
- 状態遷移図からTracのワークフローを作るマクロにTracの設定の取り込み機能追加(2011.02.28)
- tracのワークフローをExcelの図で作った状態遷移図から作ってみる(2011.02.06)
「Excel」カテゴリの記事
- TracのXMLRPCを使ったExcelのマクロでmilestoneなどの設定を取得/更新する(2011.10.31)
- VBAでXMLRPCを汎用的に修正してTrac連携をそれに合わせて修正した(2011.10.24)
- Excelの(名前の管理のところの)名前の範囲の編集と,名前の範囲の値から複数選択するフォームとマクロ(2011.06.12)
- 状態遷移図からTracのワークフローを作るマクロにTracの設定の取り込み機能追加(2011.02.28)
- tracのワークフローをExcelの図で作った状態遷移図から作ってみる(2011.02.06)
「MS-Project」カテゴリの記事
- Tracを真のプロジェクト管理ツールとして使うことが検討されている(2009.11.20)
- MS-Project複数プロジェクト対応版(2009.09.14)
- 今までTrac関係で作ったものの関係をまとめる。(2009.08.23)
- Shinjyuku.trac勉強会第4回発表資料(2009.08.23)
- trac勉強会準備1 依存関係プラグインの設定(2009.07.11)
「XMLRPC」カテゴリの記事
- TracのXMLRPCを使ったExcelのマクロでmilestoneなどの設定を取得/更新する(2011.10.31)
- VBAでXMLRPCを汎用的に修正してTrac連携をそれに合わせて修正した(2011.10.24)
- TracのチケットをOutlookに取り込んで表示する.(2010.02.12)
- ユーザ名を漢字で表示するために,Tracユーザの一覧をXMLRPCで取得する(2009.10.18)
- TracのデータからバーンダウンチャートをExcelで作る(2009.10.13)
「SVN」カテゴリの記事
- メールで受け取ったファイルをSVNに登録する(2012.01.22)
- 今までTrac関係で作ったものの関係をまとめる。(2009.08.23)
- Shinjyuku.trac勉強会第4回発表資料(2009.08.23)
- リポジトリを共有しない場合で隣のプロジェクトへコミット時のメッセージをつける(2009.06.15)
- SVNリポジトリを複数のTracから共有し,post-commitでのコメントをそれぞれに振り分ける(2009.05.30)
「VBS」カテゴリの記事
- 今までTrac関係で作ったものの関係をまとめる。(2009.08.23)
- Tracのレポートをチェックして表示するHTA(改XMLRPCもできるように)(2009.03.16)
- Tracのレポートをチェックして表示するHTA(2009.03.14)
- MS-ProjectのVBAを使ってガントチャートをTracのDBから作る手順(2008.11.24)
- TracからMS-Project中間報告(2008.11.08)
「HTA」カテゴリの記事
- 今までTrac関係で作ったものの関係をまとめる。(2009.08.23)
- Tracのレポートをチェックして表示するHTA(2009.03.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント